ファクタリング資金調達~中小企業が生き残るためにはこれ

債権の現金化をするファクタリングという資金調達方法について中小企業の経営者である私が説明しています。倒産を防ぐ方法としても有効です。なるべく簡単で分かりやすく説明をしていますので、ファクタリングの活用を検討されている経営者の方は御参考にしていただけたら幸いです。

銀行の審査がゆるいケースとは?

私は銀行員として10年程勤務していた経験があります。スタートアップや起業に興味がある方にとっては、これから資金調達を検討されている方もいらっしゃるでしょう。

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銀行の審査の基準やゆるいケースなどについてご紹介したいと思います。

銀行の審査の基準について

 

銀行の審査のポイントについてご紹介します。大きく分けて以下の4点です。

1.事業計画

 

2.業績推移

 

3.キャッシュフロー

 

4.保全(担保) 

 

それぞれについてまずご説明してから、その審査がゆるいケースについてご紹介します。

まず、「事業計画」についてです。これは言わずもがなですが、ビジネスモデルがしっかりしたものであるかどうか等を銀行はチェックしています。

本当にそのビジネスが上手く行くのか、見込みが甘くないのか、競合他社はどこなのか、市場のニーズは捉えられているのか・・・。様々な観点でチェックがされます。

次に業績推移です。起業資金を調達する予定の方にはあまり関係ない話かもしれません。ただし、今後事業が継続していけば業績推移が資金調達をする際に必ずチェックされます。

創業してからしばらく経過している企業に対して、銀行は10年間の損益推移をチェックしています(私が勤務していた銀行はそうでした)。なぜその年々で収益がマイナスになったのか、プラスになったのか、それには特殊要因があったのか等を分析するので

次にキャッシュフローについてです。キャッシュフローはプラスなのか、マイナスであればその要因は何なのか(投資が多い場合や売掛金での取引が中心だとキャッシュフローはマイナスになります)、必ずチェックします。

最後に銀行が審査でチェックする保全(担保)についてご説明します。保全とは銀行にとって、融資したお金が戻ってこなかった場合のリスクヘッジです。

土地・建物を担保にする場合、借り主がお金を返さなかったら土地・建物を銀行所有にしますよという意味合いです。実はこの保全が最も銀行にとっては重要視されていたりします。

バブルの時期などに多額の不動産融資をした経験があり、不動産神話が崩れた経緯はありますが、やはり土地・建物を所有している方は審査がスムーズに進みます。

銀行の審査がゆるいケース

 

勘の良い方はもうお気づきだと思います。銀行の審査がゆるいケース保全がしっかりしている場合です。

「土地も建物ももっていないんだけど・・・」という方は心配されないで下さい。

日本政策金融公庫がバックにいる信用保証協会という組織があり、銀行融資を始める方はその信用保証協会からの保証を受けられます。そして、銀行にとっては信用保証協会からの保証=保全となります。

信用保証協会からの保証とは

 

銀行はある程度の信用がある人にだけお金を貸すわけではありません。これからビジネスを起こす気概のある方を応援もします。そのような仕組みが可能になる理由として信用保証協会が存在します。

信用保証協会が「この債務者になら保証をしてもよい」と思い保証し、銀行が仮にその債務者にお金を貸したとします。でも、そのお金が返済されなかった・・・。

そういった場合、信用保証協会が債務者の代わりに銀行へお金を返済するという仕組みがあるのです。

信用保証協会からの保証はブラックリスト入りなどしていない個人で、商工会議所などの相談を重ねながら作った事業計画書があれば、そこまでお金を借りるのは難しくないです。

不動産投資は審査がゆるい

 

信用保証協会からの保証があれば審査はゆるくなりますが、それ以外にも不動産投資についても審査がゆるいです。

もちろん、物件の価格が高すぎないことや収益が見込める物件であることが重要です。やはり不動産投資の場合は、土地・建物を確実に担保にできることがポイントになります。

今回は銀行の融資審査がゆるい場合についてご説明させていただきました。